2014年3月29日 星期六

轉貼: 日本維基-- 福岡正信

福岡正信

福岡 正信(ふくおか まさのぶ、1913年2月2日 - 2008年8月16日)は自然農法の提唱者。アジアやアフリカなど国家予算をつけて農法を学ぶ国もあるが日本ではマイナーとされる[1]

人物[編集]

若い頃は横浜税関の植物検査科に所属し研究に没頭していたが、急性肺炎にかかり死に直面すると、「この世には何もない」と悟り、仕事をやめ地元に戻り農業を始めた。「やらなくてもいい」ことを探しながら、つまり科学農法を否定するために多くの失敗を重ね、自然農法を確立していった[2]
著作の序文では、不耕起(耕さない)、無肥料、無農薬、無除草を特徴とする自然農法を行うとしているが、著作中には肥料[3]農薬除草剤、除虫剤)[4]の使用について記述がある。
米麦連続不耕起直播は、を刈る前にクローバーの種を蒔き、裸麦の種の粘土団子を蒔き、稲を刈ったら稲わらを振りまく。麦を刈る前に稲の粘土団子を蒔き、麦を刈ったら麦わらを振りまくという栽培技術である。
自然農法は海外でも実践されている例があり、イタリアのトスカーナ地方で育てられる幻の豚・チンタセネーゼ育成者にも引き継がれている[5][6][7]
粘土団子」と呼ばれる、様々な種を100種類以上混ぜた団子によって砂漠緑化を行おうとした。行われた場所は、ギリシャ・スペイン・タイ[8]。ケニア・インド[9]、ソマリア[10]、中国・アフリカなどの十数カ国[11]とされる。東南アジア諸国では、粘土団子方式で荒野がバナナ畑や森として甦った[12]
1988年ロックフェラー兄弟財団の出資で発足したフィリピンのマグサイサイ賞を受賞。
90歳を過ぎ歩行が困難になっても、中国の要請に応え[13]、粘土団子の技術指導に現地へ飛ぶなど、最晩年も達者な活動ぶりを見せていた。 

略歴[編集]

著書[編集]

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論文[編集]

  • 『農作物 病虫害防除提要 第二編 蔬菜丿病虫害』 (絶版古書)2巻、長岡村 (高知県): 高知県立農事試験場楠会、1942年
  • 「私の稲直播栽培法」、『愛媛農業』、1963年6月NCID AN00278616
  • 「米麦連続及混播不耕起多収穫直播栽培」、『農業及園芸』 (東京: 養賢堂) 第39巻第2月号、1964年2月ISSN 03695247
  • 「不耕起直播で増収」、『現代農業』 (農山漁村文化協会)、1965年3・4月。ISSN 02893517
  • 「不耕起直播で五石どり」、『現代農業』 (農山漁村文化協会)、1965年5月ISSN 02893517
  • 「鋤、肥料、農薬、除草……一切いらんしかも土は肥えるし、収穫量は2倍これが「自然農法」です」サライ編集部編 『サライ・インタビュー集-紅の巻-上手な老い方』東京: 小学館1998年4月201–214頁。ISBN 978-4-09-343605-2

本の英語訳[編集]

  • と Chris Pearce、Larry Korn (ed.)、黒沢常道 :訳 (英語) 『The One-Straw Revolution: An Introduction to Natural Farming』、USA: Rodale Press、1978年 [1975-9]。ISBN 0878572201
  • と Frederic P. Metreaud :訳 (英語) 『The Natural Way of Farming: The Theory and Practice of Green Philosophy』 (新版)、Tokyo、New York: Japan publications、1987年[1975年12月]。ISBN 978-0-87040-613-3 1985年(初版) ISBN 0870406132
  • と Frederic P. Metreaud :訳 (英語) 『The Road Back to Nature: Regaining the Paradise Lost』、Tokyo、New York: Japan publications、1987年 [1984-8]。ISBN 0870406736
  • と ? :訳 (英語) 『The God's farming 〔タイトルをカバーしてください〕』 (自費出初版?)、1993年[いつ?]。全国書誌番号:95014988
  • と ? :訳 (英語) 『The Ultimatum of God Nature「The One-Straw Revolution」A Recapitulation』、伊予: S h o u S h i n S h a (小心舎) (自費出初版)、1996年

脚注[編集]

  1. ^ 「僕はドン・キホーテ(メッセージ 種まく5月)【大阪】」朝日新聞夕刊1999年5月7日
  2. ^ 著書「わら一本の革命」より
  3. ^ 『無3-自然農法』に収録した論文によると、稲・麦作に10アール当たり300キログラムの鶏糞、同800-1200キログラムの敷藁、麦作の元肥として同80キログラムの石灰窒素、ほかに木鋸屑、チップ樹皮屑など。この論文については「技術者と一般農家のために書かれたものであり、本来の自然農法からは一歩後退した面を含んでいる」としている。
  4. ^ 『無3-自然農法』に収録した論文によると、麦作に10アール当たり3-6キログラムのシアン酸ソーダ。また本文中にも、柑橘果樹のヤノネ貝殻虫対策としてマシン油乳剤石灰硫黄合剤、やむをえない場合と断った上で、野菜に銅・亜鉛剤、植物剤(除虫菊デリス煙草)、石灰硫黄合剤、動植物油乳剤、マシン油乳剤、燐剤(ネコイラズ)などを用いるとある。
  5. ^ http://www.satavic.org/rishikheti.htm Natural farming succeeds in Indian village
  6. ^ http://dwiddly.wordpress.com/2008/11/05/meeting-the-indian-fukuoka/ Meeting the Indian Fukuoka
  7. ^ http://www.solutions-site.org/cat11_sol85.htm Alternative agriculture in Thailand and Japan
  8. ^ 「砂漠の団子(窓・論説委員室から)」朝日新聞夕刊1999年7月19日 1面
  9. ^ 「粘土団子で虹よ架かれ ケニアの砂漠緑化ストップ 横浜アートプロジェクト」朝日新聞朝刊2006年8月29日 田園・浜・川・2地方 30面
  10. ^ 「「種で緑化」支援を 有志ら提供呼びかけ/群馬」朝日新聞朝刊2002年3月22日 群馬 34面
  11. ^ 「生ごみの種が世界を緑化」朝日新聞朝刊2002年10月28日 15面
  12. ^ 朝日新聞2005年「ひと」コラムより
  13. ^ 朝日新聞2005年「ひと」コラムより
  14. ^ 著者自身が『無I神の革命』の増補改訂版で(2004年版 iv–vページ参照)
  15. ^ 将積睦; 福岡正信、「『いろは革命歌』発刊によせて」、井谷カヨコ、野村美詠子 (翻訳)、矢島三枝子 (翻訳)、益田明美、阿部悦子、将積睦 (解説冊子)、Michael T. Seigel (翻訳):編 (二言語 英語訳) 『いろは革命歌 Iroha Revolutionary Verses』 (自費出初版)、伊予: 自然樹園 (小心舎)、2009年2月2日、3・6頁。ISBN 978-4-938743-03-1
  16. a b c 著者自身が『自然に還る』の増補改訂版で(2004年版430ページ参照)、社会観123、人生観123という分類を行っている。
  17. ^ 『神と自然と人の革命』で著者自身が『無』3巻をそれぞれ、宗教編、哲学編、実践編と分類している。
  18. ^ 画像:福岡正信 (英語訳)『Mu 1-The God Revolution』、 アルフレッド・バーンバウム :訳、日本:?出版元?、1994年/「1964」[いつ?]。 −Amazon.com

関連文献[編集]

  • 牧野(माकिनो)財士(साइजी) 『福岡正信先生とインド インドの緑化につながった“無”の哲学』 地湧社、2010年ISBN 978-4-88503-211-0

関連項目[編集]


轉貼自: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A6%8F%E5%B2%A1%E6%AD%A3%E4%BF%A1

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